明るい認知症の世界を知る10分
若年性アルツハイマー型認知症の当事者として講演活動を続けるさとうみきさん。認知症への理解の促進や当事者だからこそ伝えられる思いを全国各地で発信している。「認知症になってから自分の人生の第二章が始まった」というさとうさん。彼女の活動を追う。
「若年性認知症」は、認知症のうち65歳未満で発症したもので、国内の患者数は3万5000人余りと推計されています。原因となる疾患は、高齢者の認知症と同じく複数あり、半数以上がアルツハイマー型とみられます。現状でアルツハイマー型などの認知症は根本的な治療法がありません。最近では、アルツハイマー新薬の「レカネマブ」が話題になりましたが、進行を遅らせる効果が期待できるものです。 若年性認知症の患者や家族は、病気の進行などと向き合いながら日々の生活を送ります。厚生労働省の「若年性認知症ハンドブック」では、高齢者の認知症との違いについて、家計を支えている働きざかりの人が多く、休職や退職によって経済的に困窮する可能性があること、配偶者や高齢の親にかかる介護の負担が大きいこと、などを挙げています。 また、診断後の就労については、「いったん退職してしまうと再就職するのは難しい場合が多いので、できれば今いる職場で続けて働けるとよい」としながら、各都道府県・指定都市に配置されている若年性認知症支援コーディネーターや、医療機関のソーシャルワーカー、地域の障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどの支援を受けることを提案しています。
2023年6月には、認知症患者にとって長く懸案だった「認知症基本法」が成立しました。認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らせる共生社会を目指すもので、公布から1年以内に施行されます。 この法律では、若年性認知症の患者について、意欲や能力に応じて雇用の継続や就職ができるよう事業主への啓発などを行うよう定めています。高齢者だけでなく、若年性の認知症患者やその家族をどう支えていくのか――日本社会が直面している課題です。 出典:日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業による調査より(2020年3月)
10:59
地方移住と自分の生き方を考える10分
母の心配
山田裕一郎
10:59
福祉に欠けたピースを探す10分
難病ALSでも生きる喜びを 19歳の挑戦
内田英恵
10:59
海洋ごみのリサイクルを考える10分
AT ANY COAST
庄輝士
10:59
日本の小学校教育を考える10分
人間作り TOKKATSU
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10:12
捨てられる着物を救う10分
KIMONOルネッサンス
太田信吾
10:58
人種や国籍の平等を考える10分
越境サッカー
岸田浩和
10:59
障がい者の「働く」を考える10分
卵つくりは人つくり
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10:59
闘病中の家族の在り方を考える10分
いつものように
山田裕一郎
10:58
漁師の未来について考える10分
海と未来と若者たち
小野さやか
10:59
高齢者の新たなケアを考える10分
ノビシロハウスの伸び代
佐々木航弥
10:59
未知の障がいと出会う10分
理想の世界
杉岡太樹
10:59
新たな介護の在り方を知る10分
365日が宝探し
佐々木航弥
10:58
車いすの少年の挑戦を追う10分
FULL SWING
山田裕一郎
10:50
難病支援のかたちを考える10分
仙人ヘルパー 今田ゆかりALS患者の「生きる」を叶えたい
近藤剛
10:59
CO2削減の舞台裏を知る10分
地球に良いこと
土生田晃
10:34
中山間地域の未来を考える10分
「おすそわけ食堂 まど」持続可能な街づくりへ 22歳の挑戦
今治建城
10:59
畜産で巡る村の循環を知る10分
村で生きる
小林瞬・中村朱里
10:53
技能実習生との共生を探す10分
The Land of Hope技能実習生と社長の約束
岸田浩和
10:58
消費社会と向き合う10分
若さとモデルとサステナビリティと
小西遊馬
10:59
音のない世界を知る10分
You are Art
伊藤詩織
10:49
女性が担う寺の進化を考える10分
TEMPLE WOMEN800年を繋ぐお寺の女性たち
山崎エマ
10:58
孤独と共生について考える10分
The Last Mile 最後の1マイル
深田志穂
10:43
暗闇の中から光を見つける10分
SunCatchers【バリアフリー版】
伊藤詩織
8:00
母親の進化を知る10分
私たちは、自分を否定しない
高島太士
10:27
女性の孤独な闘いを知る10分
SHADOW PIECE
後藤美波
9:04
家族との生き方を知る10分
DUMP MATSUMOTO
チェンハンシン
「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。
解説
DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。
決められた動画を視聴して、
感じたことを言葉にする練習をします。
社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。
動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。
グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。
グループ発表を行いフィードバックを実施します。
探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。
ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。
自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。
探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)
制作協力
國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)
私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。
Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
国連広報センターのSDGs特集
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
各国内及び各国間の不平等を是正する
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
持続可能な生産消費形態を確保する
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる*
(*国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う基本的な国際的、政府間対話の場であると認識している。)
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
作品へのコメント
長島美紀
一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク
全国で若年性認知症の人は35,700人。若年性認知症を発症したさとうみきさんが、絶望し、諦めるのではなく、病気に向き合い、生活を見直し、新たな取り組みを始め、新たな出会いを楽しむ。さとうさんは、地域社会の中で自身の特性を活かしながら生活するという、高齢化社会に向かう日本が目指すべき未来そのものです。
三村將
慶應義塾大学名誉教授、同予防医療センター特任教授
さとうみきさん、笑顔がとてもチャーミングで素敵です。メモをあちこちに貼ったり、一つ一つ動作を確認したりするのはものすごく脳が疲れると思いますが、それでも誰かの役に立ちたいと考えているさとうさんは素晴らしい。「いまの自分が一番好き」という言葉も胸に響きました。昨年、さとうさんの市民公開講座の講演タイトルは「認知症になっても見える景色は変わらない」でした。でも、むしろ認知症になって前より見えてきたものもあると思います。こころからエールを送ります。