Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 1 貧困をなくそう
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 1 貧困をなくそう
  • 10 人や国の不平等をなくそう

孤独と共生について考える10分

The Last Mile 最後の1マイル

The Last Mile 最後の1マイル
Director 深田志穂
深田志穂

NPO法人「山友会」は、40年近く東京・山谷を拠点に路上生活者を支えてきた。路上生活者が直面する孤独と現実、そして支援者の奮闘を描く。会の代表でカナダ人のルボ・ジャンさんと元・路上生活者の間に刻まれた絆とは?

2008年「年越し派遣村」の社会問題化
相対的貧困率「15.4%」※厚労省「2019年国民生活基礎調査」より

近年の日本の貧困問題は、1998年にベストセラーとなった経済学者・橘木俊詔氏の著書『日本の経済格差』を機に注目され、2008年のリーマンショックによる派遣切りを契機とした「年越し派遣村」で大きな社会問題となりました。

厚生労働省の調査によると、日本の相対的貧困率は15.4%(2018年)、国民のおよそ6人に1人が、年間127万円(等価可処分所得の半分)を下回る所得で生活しています。この数字は1985年の12%から緩やかに上昇していて、厚労省はその要因として、高齢者世帯や一人親世帯のシェア増加を挙げています。経済協力開発機構(OECD)の調査でも、先進国で日本の貧困率は上位。日本社会において「貧困」は、ますます身近な問題になっているのです。

作品へのコメント

青柳仁士

青柳仁士

一般社団法人SDGsアントレプレナーズ代表理事/元国連職員

「自分でできなくなったら終わり」 ― 手伝いを拒否し、覚束ない足取りで自転車を押す路上生活者の方の姿から、終わりと背中合わせの貧困状態と、それを知りながら誰かを頼ろうとも思わない孤独な心境が痛切に伝わってきます。「助けが必要な孤独な人を誰かが気に留めて、社会を創ってあげなければいけない」というジャンさんの想いと行動は、SDGsの掲げる「誰一人取り残さない」という理念の本質的な意味を教えてくれます。

大西連

大西連

認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。政府のSDGs推進円卓会議構成員。

東京山谷。そこは、戦後の復興を支えた日雇い労働者の街。簡易宿泊所が並び、野宿する人の姿も多い。また、現在は、高齢の生活困窮者が多く住む街でもある。
この街で彼らとともに生き、一緒に時を重ねてきた、「山友会」とその代表のジャンさん。コロナ禍でより「孤立」し行き場を失くした人たちと、それを支える人たちの姿から、支援とは何か、SDGsが目指す「誰ひとり取り残さない」をどう実現するのかを問いかけられる。

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
国連広報センターのSDGs特集

トップへ戻る