Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 2 飢餓をゼロに
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 15陸の豊かさも守ろう
  • 2 飢餓をゼロに
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 15陸の豊かさも守ろう

畜産で巡る村の循環を知る10分

村で生きる

村で生きる
Director 小林瞬・中村朱里
小林瞬・中村朱里

阿蘇の雄大な草原が広がる熊本県産山村。人口1400人余りのこの村に、名だたるシェフから注⽂が絶えない"赤身肉"を追求する牛飼いの親子がいる。霜降り肉が評価されるいまの時代に逆行しながら、村の草原を守る地域循環型の畜産に挑戦する親子の物語。

肉用牛(繁殖)の放牧頭数の推移
2021年5月「みどりの食料システム戦略」策定、中長期の農業ビジョンのなかで放牧による環境負荷減に注目

放牧によって肉用牛を肥育する「あか牛」などの伝統的な飼育法は、持続的な畜産の手法として改めて注目されています。放牧地の土が草を育て、それを牛が食べ、その牛の排泄物が土を肥沃(ひよく)にする――こうした循環型の畜産は、舎飼いよりも格段に飼料の国内自給率を高め、飼育コストの削減、さらには労働負担の軽減にもつながります。しかし、現在、国内で食べられている牛肉のうち「あか牛」は1%未満(「和牛」全体は16%)。放牧された肉用牛は、全飼養頭数の2割弱に過ぎません。

いま世界の畜産は、やみくもに生産量拡大を目指した時代から、SDGs貢献を重視するフェーズに移っています。日本でも、2050年に向けた農業ビジョン「みどりの食料システム戦略」(2021年5月策定)で、「放牧を主体とした省力的かつ環境負荷の低い家畜の飼養管理技術の普及」を謳っています。

作品へのコメント

長島美紀

長島美紀

一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク

舞台となる阿蘇山のふもとの村は、その伝統的農業や生物多様性、その保全と持続的な活用を図る取り組みが評価され、 2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)によって世界農業遺産に指定された地域です。牛飼いの家族が育てる「あか牛」は在来品種という希少な種類であることに加えて、「え、こんなに!」というくらい手間ひまかけて牛を育てていきます。牛をただ飼育するだけではなく、野焼きなど地域の里山の環境を維持する取り組みは、次世代に継承したい、大切な大切な、農業の「未来」です。

君島佐和子

君島佐和子

フードジャーナリスト/辻静雄食文化賞専門技術者賞選考委員

和牛1頭が出荷されるまでに与えられるコーンや穀物は約5t。そのほとんどを輸入に頼っているのが現実だ。そんな中、在来のあか牛を阿蘇高原での放牧と地場産飼料で肥育する井信行さん・雅信さん親子。「牛は草で作る」をモットーとするその肉は赤身で、霜降りの黒毛に市場価値は遠く及ばないが、肉に精通するシェフからの支持は熱い。地域資源を生かし、環境を守り、牛本来の生態を尊重する、これからの和牛飼養のモデルと言える。

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
国連広報センターのSDGs特集

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