Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 8 働きがいも経済成長も
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 10 人や国の不平等をなくそう

障がい者の「働く」を考える10分

卵つくりは人つくり

卵つくりは人つくり
Director 長塚洋
長塚洋

障がいがある人たちと、1個の300円(最高額)の卵を生産する福祉事業所。誰でも自分の強みがあり活躍できるという理念のもと働き手を力づけ、変化を待つ。心傷ついたある新人メンバーが直面していく困難と成長を追い、誰もが自立を目指せる社会の在り方を考える。

一般就労への移行者数の推移のグラフ
障がい者の平均月収のグラフ

「就労継続支援A型事業所」は、一般企業などに就職することが困難な障がい者に対して提供される、障害者総合支援法(2013年施行)に基づく就労系障害福祉サービスです。ここで働く障がい者たちは、サポートを受けながら、雇用契約を結んだ「労働者」として、自立に向けて技能を身につけていきます。A型事業所は全国に約4000あり、約7.8万人が利用しています。

同法の就労支援サービスはほかに「B型事業所」「就労移行支援」「就労継続支援」などがあり、近年では、これらのサービスから年間約2万人前後が一般就労に移行。民間企業が雇用する障がい者の数は59万8千人(2021年)と、この15年で倍増していて、障がい者の社会参加は徐々に拡大しているといえます。ただ、障がい者の低賃金問題は依然として大きな課題で、動画の「わらくや」のように労働に付加価値を生む取り組みが注目されています。

作品へのコメント

生田研一

生田研一

文部科学省ユネスコ協力官(SDGs教育担当)

「うまくできずに人に迷惑をかけてしまう」経験は誰にだってあることだろう。しかしながら「誰もがどこかで活躍できる」ことを信じて、お互いの特徴を受け入れ、懐深く、支え合っていく関係を求め続けることができれば、その時をみんなで乗り越えていくことができるはずである。「逃げ続けながらでも元気よくやっていきたい」と語る男性の言葉に「誰一人取り残さない社会」への近道があるように感じる。

枝元なほみ

枝元なほみ

料理研究家 /認定NPO法人 ビッグ・イシュー基金 共同代表/ 一般社団法人 チームむかご代表

タンク洗いの達人は大量の洗い物を見たとたん悩みが嘘のように消えて、それを洗うっていうことにワクワクしてたまりませんでした、というんです。なんだかいいでしょう?美味しい卵を作る現場ではもちろん美味しい卵が花形だけど、その卵を産む鶏たちの環境を整える裏方の、それも水飲みタンクを洗うことが<自分の仕事>とワクワクできる達人。自分のできることを知って、日々達成感を持ちながらそのことを誇りに思うって、なんて素敵な生き方なんだろう。

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
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