Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 12 つくる責任つかう責任
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 13 気候変動に具体的な対策を

捨てられる着物を救う10分

KIMONOルネッサンス

KIMONOルネッサンス
Director 太田信吾
太田信吾

広瀬嶺さんは京都で舞妓として活動をした後、和裁の仕事など着物に関わる仕事をしてきた。その仕事の過程で古い着物が大量に捨てられたり、古物市で乱雑に扱われている事を知り、胸を痛める。彼女は廃棄される着物を集め、アップサイクルに挑戦する。

環境省・2020年度「ファッションと環境」調査結果より服の処分方法を表した図
2022年1月フランスで世界初の「衣服廃棄禁止令」施行

近年、ファッション業界の環境負荷が国際的な課題になっています。いわゆるファストファッションの台頭による「大量生産・大量消費・大量廃棄」からの転換は、待ったなしの状態です。 環境省の2020年の調査では、国内の衣服の年間新規供給量(国内生産量+輸入量-輸出量)は81.9万トンで、その約9割の78.7万トンが事業所や家庭から使用後に手放され、そのうち51.0万トン(64.8%)が廃棄されると推計しています。家庭のゴミからは毎日、大型トラック約130台分を焼却・埋め立てしていることになります。

こうした状況に世界は変わり始めています。フランスでは2022年1月に、企業が売れ残った新品を廃棄することを禁止する世界初の「衣服廃棄禁止令」が施行されました。日本でも、消費者庁が2021年9月から著名人・有識者による「サステナブルファッション・サポーター」制度をスタートさせたのを始め、経済産業省、環境省と連携しながら取り組みを進めています。 そしていま、一人ひとりの消費者にも「意識改革」の必要性が突きつけられています。もともと日本の着物は、反物を直線裁断して縫い合わせる無駄のないつくりで、親から子へと世代をこえて受け継がれる“サステナブル”なものでした。まさにその精神に、立ち戻ることが求められているのです。

作品へのコメント

長島美紀

長島美紀

一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク

着なくなったら古着屋へ、子ども用に仕立て直して、端切れは雑巾に、下駄の鼻緒に。繰り返し最後まで使われていた着物が、いま、大量に捨てられている。そんな「要らない」着物を現代社会でリサイクルする、素敵な試みが始まりました。最後まで大切に使い続けることの意味を教えてくれる、やさしい映像です。

エバンズ亜莉沙

エバンズ亜莉沙

エシカルコーディネーター、 ELLE スタイルインサイダー、 NHK WORLD「Ethical Every Day」MC

作る過程にも環境汚染や健康被害など多くの課題があるファッション業界。にもかかわらず、世界では年間9,200万トンもの衣類が捨てられているといいます。そんな無駄の多い今の社会をアップデートし、「サステナブルな社会」を実現するためには、一人ひとりの「サステナブルな(無理をしない)生き方」が基盤になります。広瀬さんのように「好き」を原動力にした活動が、結果、環境にも社会にも優しくある、平和な世界に私たちを導くのではないでしょうか。あなたの「好き」からつながるサステナブルは何でしょうか。

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
国連広報センターのSDGs特集

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