Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 14 海の豊かさを守ろう

海洋ごみのリサイクルを考える10分

AT ANY COAST

AT ANY COAST
Director 庄輝士
庄輝士

長年人の役に立つことを夢見てきた熊川泰秀さん(64)。定年後、その夢を叶えるために地元長崎の海岸を汚す海洋ごみの問題に取り組むことを決意。目標は「海洋ごみを再資源化すること!」。勢い良く始めたものの、海のための活動にはヒト・モノ・カネがいるという現実に直面する。

環境省 2018年海洋ごみをめぐる最近の動向、全国10地点での調査
2019年「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」の策定

世界の海には合計で約1億5000万トンものプラスチックごみが存在し、毎年、少なくとも800万トンが新たに流出していると推計されています。環境省の調査によると、日本の沿岸に漂着するごみは、自治体や民間団体などが回収したものだけで年間約3.9万トン(2021年度、自然物も含む)。組成調査の個数ベースでみると、その多くがプラスチックごみで、海外からのペットボトルなども多く確認されています。 海洋プラスチックごみが世界で問題視されているのは、レジ袋などを海洋生物が飲み込んでしまったり、マイクロプラスチックと呼ばれる細かいプラスチック片が魚の体内に蓄積されていたり、生態系への影響が深刻になっているからです。プラスチックごみの8割が、ペットボトルやレジ袋など街で発生したごみが河川などを通じて海に流れ出たものだとされるだけに、私たちの誰もが“無縁”ではありません。 国内では、2009年に施行された「海岸漂着物処理推進法」で、自治体が漂着物の処理のために必要な措置を講じなければならないことを定め、2018年の改正でマイクロプラスチック対策などの規定が追加されました。2019年には、日々のプラスチックごみの国内処理から、不法投棄の防止、海洋ごみ・漂着ごみの回収などを網羅的に盛り込んだ「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」が策定されるなど、制度面の整備は進んでいます。

実際、漂着ごみの回収・リサイクルについては、各地でさまざまな取り組みが始まっていますが、その回収方法や技術開発は手探り状態なのが現状です。2050年には「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚を上回る」という予測もあり、もはや状況は待ったなし。ふだんの生活から、なるべくプラスチックごみを出さない、不用意に捨てない、といった意識を持つことが求められます。 出典:環境省「海洋ごみの実態把握及び効率的な回収に関する総合検討業務」 報告書より(2022年)

作品へのコメント

佐藤寛

佐藤寛

開発社会学舎 主宰

環境SDGsの象徴ともなっている海洋プラごみ。回収して浜をきれいにするだけでなく、その先を見据えた還暦男の奮闘記である。再利用のためのペレット化は循環型社会を達成するために不可欠な作業だが、今後もごみが大量に漂着し続けないと事業として成立せず、それではSDGsに逆行する。ゴミ拾いの仲間や再資源業者を巻き込むだけでなく、消費者に「作らない」「使わない」というメッセージを伝えられた時、彼の活動は「次につながる」のだろう。

浅井総一郎

浅井総一郎

WWFジャパン 自然保護室 海洋水産グループ オフィサー

一人でできることには限界があります。しかしヒト、モノ、カネの壁にぶち当たっても、あちこちに声を掛け、動き回る熊川さんの姿に、徐々に人が集まり、興味を持つ会社も出てくる。 一方で海洋プラごみ汚染の問題は、大量生産、大量消費、大量廃棄という直線型経済とその消費スタイルから発生したものなので、その解決には根っこを循環型に変えなければなりません。 「浜をきれいにしつつプラごみの再資源化で地産地消型の循環型経済を実現する」という理屈に加え、まず動いてみる姿勢が大事ですね。

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
国連広報センターのSDGs特集

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