Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 3 すべての人に健康と福祉を

未知の障がいと出会う10分

理想の世界

理想の世界
Director 杉岡太樹
杉岡太樹

近澤莉央ちゃんは「9トリソミーモザイク」という染色体異常を持って生まれた。医療機関にも情報がないほど極めてまれな症例で、彼女がこの先どこまで成長するかは誰にもわからない。5歳になった今でも言葉を発することや一人で歩くことはできないが、ゆっくり着実に育つ姿は家族を幸せに導いている。

在宅の医療的ケア児の推計値(0〜19歳)の折れ線グラフ
2021年6月 国や自治体の「責務」を定めた「医療的ケア児支援法」成立

医療の発達とともに、「難病」などで重い障がいがある子どもたちが家庭に戻って生活するケースが増えています。しかし、その生活は容易ではありません。継続的なケアや、周囲の理解、支援などがどうしても必要です。「9トリソミーモザイク」のように症例が少なく、情報がほとんどないなかで、孤立感を深める家庭も少なくありません。

日常的に医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」が増加傾向にあるなか、社会がどう受け入れるのかは大きな課題です。2021年6月に「医療的ケア児支援法」が成立(同年9月施行)し、これまで「努力義務」だった国や地方自治体などの支援が「責務」となりました。しかし、その取り組みは始まったばかりです。最大の課題となっているのは「預け先」の問題。預ける場所がなかったり、付き添いが必要だったりするために、親が離職して経済的に困窮するケースをいかにして防ぐのか――社会全体で医療的ケア児やその家族を支えていくための模索が続けられています。

作品へのコメント

生田研一

生田研一

文部科学省ユネスコ協力官(SDGs教育担当)

「何もできないけどさ、あんなに正々堂々と生きている」。この言葉に気づかされる思いを持つ人は少なくないのではないかと思う。屈託のない笑顔を両親や周囲の人に惜しみなく向けている姿は、私たちの進むべき方向を照らしてくれているように感じた。真の「多様性・包摂性のある社会、誰一人取り残さない社会」とは、すべての人の間に対等・平等の関係が自ずと築かれる「理想の社会」ではないだろうか。

奥山佳恵

奥山佳恵

俳優・タレント

我が子はダウン症です。できないことがたくさんありますが、障がい児だと思っていません。おはようからおやすみまで毎日を幸せそうに生きて、なんて人間らしい生き方なんだろう、まさに理想だと感じているからです。生まれた。生きてる。それだけでじゅうぶん、人は奇跡を起こしてる。奇跡的に生まれたなら幸せに生きませんか?まぁ、お父さんの髪の毛を引っぱる莉央ちゃんの顔は、イタズラっこ以外のなんでもありませんけどね。笑

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
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