Documentary

ドキュメンタリー作品

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 10 人や国の不平等をなくそう

福祉に欠けたピースを探す10分

難病ALSでも生きる喜びを 19歳の挑戦

難病ALSでも生きる喜びを 19歳の挑戦
Director 内田英恵
内田英恵

小学生の時、母が進行性の難病ALSを発病。最もつらかったのは、母とコミュニケーションをとるための情報に出会えなかったことだった。その出来事は、あらゆる困難を持つ人々が必要な情報を検索できるプラットフォームを作るというアイデアにつながる。

難病患者のサポート体制図
2022年12月改正難病法が成立し2023年10月から医療費助成がさかのぼって受給可能に

自分や家族が難病と診断されたら、どうしたらいいのでしょうか。 日本では難病患者をサポートする「難病相談支援センター」の設置が2000年代初頭から始まりました。2014年に成立した難病法でセンターが法的に位置づけられ、 47都道府県すべてに設置されています。 地域ではセンターを中心として、保健所や自治体、医療機関、ボランティア団体などが連携して患者のサポートを行っています。患者は難病指定医から診断を受けると、たとえば、病院の医療ソーシャルワーカーに相談し、地域のセンターや保健所を通じてサポート体制を整えていく、といった流れです。ただ、住んでいる地域によって専門スタッフ配置などの体制に差があるのが実情で、センターの機能の標準化が課題になっています。

支援が受けられる「指定難病」もこの10年で拡大しています。国は「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」に基づき、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などを「指定難病」に指定して医療費の助成などを行っています。国内で助成を受けている患者数は現在、約100万人です。 その範囲は、2014年12月まで56疾病だったのが、2015年1月に110疾病、7月に306疾病、2017年4月に333疾病、そして2021年11月に338疾病まで拡大されました。それを受けて、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスを受けられる対象疾病も366疾病まで増えています。

作品へのコメント

生田研一

生田研一

文部科学省ユネスコ協力官(SDGs教育担当)

「あらゆる困難に直面した方々」が必要な情報・資源にたどり着くことを支援したい。彼は母親のALSという困難に当事者として向き合い、その経験から、(自分と同様に)困難に直面する他者を支援するという目標にまい進する。課題のみならず、かかわる人も包摂的にとらえ、全てのステークホルダーのWell-beingを実現するための挑戦を続けている。

黒川久里子

黒川久里子

株式会社コルク 取締役副社長 兼 COO 一般社団法人せりか基金代表理事

「心のきらめき」を持ち続けられる社会を作るために若者が奮闘する素晴らしい取り組み。ALS患者であるお母様からもらったものを胸にいろんな人に会いに行きアイデアをブラッシュアップしている姿に感動する。何かをやりたいという原動力の真ん中に誰かからもらった熱い想いがあるとそれを誰かに返したいと社会への還元に向かいやすい。その熱の循環こそがSDGsの本質だと彼の姿を見て思った。

SDGsで変える未来
  担うのは私たち

「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。

解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

持続可能な社会の実現のため、
世界が取り組む行動計画です

SDGsは2030年に向けた「17の目標」(貧困・福祉・教育・気候変動など)。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されました。日本政府は2016年12月に実施指針を策定し、国内の自治体や企業も取り組みを進めています。

各目標をクリックすると詳細を表示します。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • SDGsアイコン
Education

教育プログラム

ドキュメンタリーを用いた探究教育プログラム 探究ステップゼロ

DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。

本プログラムは 50分×5コマ を想定しています

  • PHASE1

    感じたことを言葉にする

    感じたことを言葉にする

    決められた動画を視聴して、
    感じたことを言葉にする練習をします。

  • PHASE2

    自分で動画を選んで視聴する

    自分で動画を選んで視聴する

    社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。

  • PHASE3

    グループで改善に取り組む

    グループで改善に取り組む

    動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。

  • PHASE4

    他人に伝える表現を考える

    グループで改善に取り組む

    グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。

  • PHASE5

    発表で他人に伝える

    発表で他人に伝える

    グループ発表を行いフィードバックを実施します。

「探究ステップゼロ」の特徴

他の人に伝えるための表現を考えよう

!探究の入り口に立つための練習ができる

探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。

!世の中にある“社会課題”について知る

ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。

!発表形式は自由。とにかく表現できた時点でOK!

自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。

ドキュメンタリー一覧

現在、探究ステップゼロで活用ができるドキュメンタリーの一部です。
ご相談は以下のフォームよりお問い合わせください。

探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)

制作協力

國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)

About Us

私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。

Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
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