地方移住と自分の生き方を考える10分
地域おこし協力隊として北海道厚真町に移住し、林業に従事する渡部真子。隊の任期を終えた後も、7歳の娘とこの町で暮らすことを決めた。収入を補うため、ハスカップの栽培にも着手する。高齢化の進む町で育児や経済的な不安を抱えながらも、挑戦は続く。
民間の有識者グループ「人口戦略会議」が2024年4月に発表した報告書によると、全国自治体の4割を超える、744自治体に消滅可能性があり、北海道では65%以上の自治体に消滅可能性があることがわかりました。「消滅可能性自治体」とは、20代から30代の女性人口が、2020年から2050年までに半減する自治体のことを指し、その原因は、出生率の低下による自然減と、転入者数から転出者数を引いた人口流出(社会減)に大別されています。映像の舞台となった厚真町は、消滅可能性自治体ではないものの、若年女性人口が42.9%減と予想され、若年女性人口の流出が懸念されています。
そうした中、総務省は、人口減が著しい地方において地域外の人材を積極的に誘致し、定住・定着を図ることを目的に、「地域おこし協力隊」の制度を2009年に開始しました。隊員の任期は1年以上から3年以下。隊員1人あたりの報償費の上限は年間320万円で、それ以外にも経費が認められます。発足当時に出された地域おこし協力隊推進要綱では「地域力の維持・強化を図るためには、担い手となる人材の確保が特に重要な課題となっている」と指摘し、制度活用の推進を地方自治体に促してきました。隊員数は年々増加しており、初年度89人から2023年度には7200人に。自治体数は31から1164に増えています。一方で、任期終了後も任地に定住した隊員は52%に留まっており、地域おこし協力隊員へのアンケート(一般社団法人 移住・交流推進機構)によると、任地に定住しない理由のトップは「地域で仕事を見つけるのが難しいから」で、34%を占めました。このような状況の中、アンケートを実施した同機構も、「隊員の定住率向上を目指すため、起業に向けて兼業・副業できるよう柔軟な体制をつくることが望ましい」と提言しており、地方で仕事を見つけること、生活基盤を安定させることが、喫緊の課題となっています。
10:59
福祉に欠けたピースを探す10分
難病ALSでも生きる喜びを 19歳の挑戦
内田英恵
10:59
明るい認知症の世界を知る10分
ひと足先に認知症になった私から
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10:59
海洋ごみのリサイクルを考える10分
AT ANY COAST
庄輝士
10:59
日本の小学校教育を考える10分
人間作り TOKKATSU
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10:12
捨てられる着物を救う10分
KIMONOルネッサンス
太田信吾
10:58
人種や国籍の平等を考える10分
越境サッカー
岸田浩和
10:59
障がい者の「働く」を考える10分
卵つくりは人つくり
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10:59
闘病中の家族の在り方を考える10分
いつものように
山田裕一郎
10:58
漁師の未来について考える10分
海と未来と若者たち
小野さやか
10:59
高齢者の新たなケアを考える10分
ノビシロハウスの伸び代
佐々木航弥
10:59
未知の障がいと出会う10分
理想の世界
杉岡太樹
10:59
新たな介護の在り方を知る10分
365日が宝探し
佐々木航弥
10:58
車いすの少年の挑戦を追う10分
FULL SWING
山田裕一郎
10:50
難病支援のかたちを考える10分
仙人ヘルパー 今田ゆかりALS患者の「生きる」を叶えたい
近藤剛
10:59
CO2削減の舞台裏を知る10分
地球に良いこと
土生田晃
10:34
中山間地域の未来を考える10分
「おすそわけ食堂 まど」持続可能な街づくりへ 22歳の挑戦
今治建城
10:59
畜産で巡る村の循環を知る10分
村で生きる
小林瞬・中村朱里
10:53
技能実習生との共生を探す10分
The Land of Hope技能実習生と社長の約束
岸田浩和
10:58
消費社会と向き合う10分
若さとモデルとサステナビリティと
小西遊馬
10:59
音のない世界を知る10分
You are Art
伊藤詩織
10:49
女性が担う寺の進化を考える10分
TEMPLE WOMEN800年を繋ぐお寺の女性たち
山崎エマ
10:58
孤独と共生について考える10分
The Last Mile 最後の1マイル
深田志穂
10:43
暗闇の中から光を見つける10分
SunCatchers【バリアフリー版】
伊藤詩織
8:00
母親の進化を知る10分
私たちは、自分を否定しない
高島太士
10:27
女性の孤独な闘いを知る10分
SHADOW PIECE
後藤美波
9:04
家族との生き方を知る10分
DUMP MATSUMOTO
チェンハンシン
「誰一人取り残さない」。 持続可能な未来を創るため、国連はSDGsを掲げました。 しかし、SDGsは「目標」にすぎません。貧困・差別・温暖化・・・世界の「今」を映し出すドキュメンタリーは訴えかけます。この現実を変え、未来を創るのは、我々「一人一人」である、と。
解説
DOCS for SDGsでは、これまで中学・高校と連携して、ドキュメンタリー映像を用いたアクティブ・ラーニング型の教育プログラムを実施してまいりました。2021年度からは、中学・高校の探究学習カリキュラムを制作する株式会社トモノカイとともに探究学習の入門プログラムを開発。SDGsを意識したテーマで社会課題を見つめ、生徒が自らの感覚を自覚して「探究モード」へと切り替わるきっかけになる授業を実施することが可能です。
決められた動画を視聴して、
感じたことを言葉にする練習をします。
社会課題を表した動画群のなかから選んだ動画を視聴し、感じたことを言葉にします。
動画で感じた変えたいことの改善策をグループで考えます。
グループで考えた改善策を自由な形式の表現で制作します。
グループ発表を行いフィードバックを実施します。
探究で求められる「課題設定」に必要な、自分の感覚に自覚的になる練習ができるようにワークを設計。 近年ビジネスでも注目を集める「アート思考」のアプローチを参考にしています。 多くの中学・高校での導入実績を持つトモノカイの探究テキスト制作の知見が生かされています。
ドキュメンタリー動画を社会課題ごとに整理してあるので、“社会課題”とはどういうものがあり、それぞれどのような課題なのかイメージをつかむことができます。
自律的に探究を進めていく「探究モード」となるために、まずは生徒が楽しんで取り組めることが重要。 発表形式はレポートだけでなく、さまざまな表現方 法を許容することで楽しく取り組むことが可能です。
探究ステップゼロについてのお問い合わせはこちら(外部リンク)
制作協力
國學院大學教授の田村学氏監修の『一生使える探究のコツ』シリーズなど、全国の中学・高校にて多くの教材導入実績を持っています。
詳しくはこちら(外部リンク)
私たちYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートしています。ドキュメンタリーが描く社会課題を、SDGsが掲げる17の目標それぞれに呼応させて、DOCS for SDGsページで作品を発信していきます。 本企画で取り上げたドキュメンタリー動画はすべて、Yahoo!ニュース エキスパートまたはクリエイター本人が編集権を持ち、責任を持って企画・編集を行っています。
Yahoo!ニュース エキスパートはSDGsを応援します。
https://www.un.org/sustainabledevelopment/
※当サイトの内容は、国連によって承認されたものではなく、国連やその関係者、加盟国の見解を反映したものではありません。
国連広報センターのSDGs特集
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
各国内及び各国間の不平等を是正する
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
持続可能な生産消費形態を確保する
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる*
(*国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う基本的な国際的、政府間対話の場であると認識している。)
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
作品へのコメント
長島美紀
一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク
地方に移住する。非常に魅力的に聞こえますが、現実は生計手段の確保、コミュニティへの参加、育児と、解決すべき様々な課題があります。映像に登場する渡部真子さんは、ハスカップ農家の方から学びながら試行錯誤しています。最低限の生活を送るための生計手段の確保を保証する、ディーセントワークのあり方を考えさせられる作品です。
佐藤寛
開発社会学舎 主宰
地方生活に挑戦する若者の最大の難関は子供の教育である。自治体が地域おこしに励んでも小中高校が廃校になると、教育のためにiターン組は離村する。地元の若者も学校がなければ進学流出し、地域の特産農業は担い手を失なう。良い教育は都市にしかないと皆が思い込み、親が子供を都市に送り出した帰結が過疎化だが、これを逆流できるのか。地方での教育を強化し、生きがいがあり環境を痛めつけない「仕事を継ぐ」仕組みを作ることは、持続可能性に大きく寄与する。